Cashew books

本を貪るのは好物のカシューナッツを食べるのに似ている

毒想

風雨同舟

新型コロナウイルスが感染拡大しているが、岩手県だけは奇跡的に感染者が未だ確認されていない。とはいえ、県境を封鎖している訳でもないので、他県からの移動が多いこの時期に感染が拡大していくことは確実で、ほぼ避けられない、と考えるべきだろう。況や…

理解する・認識するとは

年度末であわただしく、てんてこ舞い状態。日曜の夜、『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』の映画を観た。夜にもかかわらず、年配の方々や、若い女性などの姿が多く見られたのが意外だった。(東出某がナレーションしてる影響?) 批判めいたことは書き…

ポメラ遊び

数年前からポメラで短い小説のようなものを書き溜めている。どこにもないようなものを書いている。(散文、とすらいわないのかもしれない。前衛、すらもとおりこしてこれは何だろうかという)何か応募するとかいう目的もなく淡々と、、、もうだいぶ前、高校…

比内地鶏の親子丼

秋田旅行の途中、駅で食べた比内地鶏の親子丼。前日からろくに食べていなかったせいか、これが箆棒に美味しく感じた。胃袋が満たされて、その日は結局夜も何も食べなかった。以前の栄養管理を過剰に気にしていた頃と違い、だいぶ自堕落になってきた。 今年は…

追憶の老舗喫茶――浅草「アンヂェラス」

簡素でありながら上品で奥深い味。(いや、簡素「であるがゆえ」に上品なのかもしれない……)浅草の老舗喫茶「アンヂェラス」のマロンパフェの生クリームをスプーンで掬ったときの、滑らかな舌触りに驚く。昔、ここで知人とチョコレートパフェを食べたことが…

大江健三郎『文学ノート』

今年の冬は例年に比べて一段と寒く、雪も降り積もって車で遠出もできない。仕方ないので、近くの古本屋で大江健三郎『文学ノート』(新潮社、1974年)を購入し、おとなしく家で読み耽る。 第4章の「作家が異議申し立てを受ける」で、音楽・演劇・文学などに…

H29-3漢検を終えて

先日、平成29年度第3回の漢検1級と準1級を受験した。じつは、準1級は既に持っているのですが、せっかく漢検1級の勉強をしているので高得点を狙えればという思いで受験した。が、至るところでミスを連発、自己採点したところ170点程度。ボーダーは一応超…

cache-cache

近所の川辺を散策していたら、岩の隙間から飛び出てきた蛙に遭遇。よほど暑かったのか、せっかく陽に当たったのに、またこっそり隙間に隠れようとしていた。水車のある涼しい場所だったので、しばらく、蛙のかくれんぼに付き合った。(そういえば、かくれん…

展勝地の桜

知人から誘われ、展勝地へ花見に行く。桜は満開で、誰もがみな顔を見上げて歩いていた。 展勝地は何度か訪れているが、堂々と咲き誇った桜が連なり、人間の頭上を覆いつくすという光景は圧巻である。しかし、子どもの頃から私は、花を愛でるにもそれなりの流…

花椿

世間では2度目のプレミアムフライデーでも、私は深夜の帰宅。それどころか、休日出勤というオマケまで。(そもそも、年度末なのに早く帰れる人はどのくらいいるのか……) 土曜の仕事は早めに切り上げて、和菓子屋に併設されたカフェへ。手前にディスプレイ…

Florentins

特に予定のない休日には、フロランタンをつくる。幼い頃には頻繁に作っていた憶えがあって、家族団欒の年中行事としての趣きもあった気もするが、しばらく遠ざかっていた。今はただ単純に食べたいから作るだけのこと。周りの焦げてパリパリした部分が美味し…

某若手人気女優の出家について(2)

先週の土日も出張が入ったりして、2週間ぶりの休み。読みたい本(アーレント『責任と判断』)を持って、近所の喫茶店へ。ここのバームクーヘンが美味しい。外側は甘いカラメルでコーティングされており、カリッとしていて香ばしい。中の生地はしっとりして…

某若手人気女優の出家について

23時ごろに仕事を終え、帰宅。きょうは記念すべきプレミアムフライデー第1回らしいが、相も変わらず火の粉のように振りかかる残務整理に追われる。早く撤収して図書館や美術館を愉しむどころか、夕餉のための食堂すら開いていない。とはいえ、夕餉を食べる…

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今年見た初夢は、私が喫茶店で珈琲を飲んでいると、前の人が椅子の背凭れによりかかり、いつまでも指揮を振り続けているというものだった。身体が揺れる度に、年季の入った椅子が鋭く軋んだ音を発した。珈琲が運ばれてきても、ラヴェルの「クープランの墓(…