万有回

主に趣味の読書について綴っていければと思います。「昭和の残り滓」といわれる世代。

県庁食堂の味噌ラーメン

じつは、数日前に夏風邪を引いてしまった。鼻水と咳が止まらないうえに、39度近い高熱に魘されるという悪循環に陥ってしまう。しかも、忙しい時期で深夜まで残業する日もあったりして、絶対に休めない状況だった。 そういう状況にあって救われたのが、食堂の…

漢検1級を受験してきた

今日、漢検1級を受験してきた。英検1級と漢検1級を取ることを個人的に目標としているのですが、英検1級の方は昨年合格したので、現在、漢検1級に挑んでいるところ。 漢検1級を初めて受験した感想としては、過去問から想像していたよりもハイレベルだっ…

十三湖しじみらーめん@本町

昨日、クォーターへ水カンのライブを観に行く。次々と繰り広げられる予測不可能なパフォーマンス。つねに期待値に+αで返す、というインプロヴィゼーションの才能は天才的だと思う。期待の範疇を逸脱し破壊するエイリアン的なパフォーマンスなのに、一方で「…

鯉の甘煮

先日、ニテコ名水庵で鯉料理を食す機会があった。久しぶりに甘煮、鯉こく、あらい、たたきを堪能した。生臭い鯉の後味を想像していたのに反し、すべてが淡白な味だった。たたきも上品な味噌の香りがするし、あらいの刺身も全く生臭くない。甘煮も生臭みがな…

吉田屋@大月

先日、山梨の富士吉田市へ訪れる機会があり、吉田屋の肉きんぴら月見を食べた。麺は田舎風の極太手打ちうどんで、茹でキャベツ、馬肉、きんぴら、生卵などが載っている。前々からこのような郷土料理が吉田にあることは知っていたが、味が想像しづらく実体が…

大人のクロワッサンダマンド

足繁く通っているベーカリーがある。パンだけでなく、ふだん見ることのない世界各地の珍しいオーガニック食品を多々取り扱っており、好奇心を満たしてくれる。 いつも決まって購入するのが、クロワッサンダマンド。最初に食べた時、強烈なラム酒の香りに魅せ…

加計学園獣医学部新設問題についての前川前文科次官による会見(全文文字起こし)

[弁護士] ここに来て皆様にお話をする経緯、その気持ちを最初にお話させていただきたいと思います。 [前川前事務次官] 文部科学省の前事務次官の前川喜平でございます。今日はお集まりいただきましてありがとうございます。座ってお話させていただきます。 …

展勝地の桜

知人から誘われ、展勝地へ花見に行く。桜は満開で、誰もがみな顔を見上げて歩いていた。 展勝地は何度か訪れているが、堂々と咲き誇った桜が連なり、人間の頭上を覆いつくすという光景は圧巻である。しかし、子どもの頃から私は、花を愛でるにもそれなりの流…

万寿山の草花

知人と早春の万寿山を散策した。不安定な天候で、雨がポツリポツリと降っては止んでいた。 やまゆりの宿の敷地を抜けていく緩やかなルートを択んだけれど、登り始めてからすぐに足元に芹葉黄蓮や猩々袴が咲き乱れているのに気づく。他にも、岩団扇、三角草、…

馬酔木の花

昼過ぎに公園を散策してみると、あちこちで馬酔木の花が咲いていた。白く可憐な花が房状に重なり合い、樹々を覆っている。山茱萸の黄色い花も咲いていて、春に咲く黄色い花のなかで先陣を切る姿は潔く思えた。ふと斜めに光が差し込むと、明るく鮮やかな黄金…

花椿

世間では2度目のプレミアムフライデーでも、私は深夜の帰宅。それどころか、休日出勤というオマケまで。(そもそも、年度末なのに早く帰れる人はどのくらいいるのか……) 土曜の仕事は早めに切り上げて、和菓子屋に併設されたカフェへ。手前にディスプレイ…

The Clever Rain Tree

年度末ということで土曜出勤する。僭越ながら、昇任祝いということでお花やお菓子などを頂いたりして、大変有難かった。 勤務先の近所にある和菓子屋で知人とお茶をする。和菓子屋なのにランチプレートというのがあるらしく、注文してみることに。俵型のおむ…

Florentins

特に予定のない休日には、フロランタンをつくる。幼い頃には頻繁に作っていた憶えがあって、家族団欒の年中行事としての趣きもあった気もするが、しばらく遠ざかっていた。今はただ単純に食べたいから作るだけのこと。周りの焦げてパリパリした部分が美味し…

震災から6年目を迎えて

あの震災から6年目を迎える。土曜日だけれど、家にいられるような心境ではないと思い、ボランティアの手伝いをさせていただいた。非常に貴重な経験であったが、震災の翌年に参加した時のボランティアの過酷さと較べると、あっという間に時間が過ぎてしまっ…

某若手人気女優の出家について(2)

先週の土日も出張が入ったりして、2週間ぶりの休み。読みたい本(アーレント『責任と判断』)を持って、近所の喫茶店へ。ここのバームクーヘンが美味しい。外側は甘いカラメルでコーティングされており、カリッとしていて香ばしい。中の生地はしっとりして…

某若手人気女優の出家について

23時ごろに仕事を終え、帰宅。きょうは記念すべきプレミアムフライデー第1回らしいが、相も変わらず火の粉のように振りかかる残務整理に追われる。早く撤収して図書館や美術館を愉しむどころか、夕餉のための食堂すら開いていない。とはいえ、夕餉を食べる…

カンパーニュの隕石――「ブルーベリーマロン」「オレンジピールチョコチップ」

昨年末、岩大工学部の校舎の裏に、カンパーニュというベーカリーがオープンした。テレビの大食い選手権などで有名な、魔女・菅原氏が開いた店である。パンの焼き上げから接客まですべて一人で行うだけでなく、自家培養発酵種を実験し、数十種類の小麦を使い…

フィセルの急進性――ミッシェル「トマトとチーズのフィセル」

毎日5時ごろに起きているせいか、休日なのに朝早く目が覚める。先日食べた、ミッシェルというベーカリーの、トマトとチーズのフィセルが美味しかったので再訪することに。 8時ごろに着いたが、既に店内には行列が出来ていた。お目当てのフィセルを探すと、…

パンとホイップとチョコの三位一体――ニシカワパン「アベック」

加古川市のニシカワパンは、菓子パンの宝庫。花をかたどった「にしかわフラワー」を始め、白あんメロンパンやサンライズ(西日本では、円形のメロンパンをサンライズ、楕円形で白あん入りのパンだけをメロンパンと称する風習がある)、チャーミーやバッファ…

ο

今年見た初夢は、私が喫茶店で珈琲を飲んでいると、前の人が椅子の背凭れによりかかり、いつまでも指揮を振り続けているというものだった。身体が揺れる度に、年季の入った椅子が鋭く軋んだ音を発した。珈琲が運ばれてきても、ラヴェルの「クープランの墓(…

謹賀新年

忙しくて中々更新できないことも多いのですが、今年もよろしくお願いいたします。 師走はいつものように慌ただしく過ぎていって、大晦日も準備に追われる。読みたい本もたくさんあったのですが、全然読めなかった。一応、クンデラの『生は彼方に』を読み進め…

京華@むつ

大湊の京華で「帆立味噌貝焼き」を食す。じつは、味噌貝焼きを探して下北名産センターにも寄ったが、冬季期間は残念ながら食堂は休業しており、食べられなかった。 味噌貝焼き(みそかやき)とは帆立の身、豆腐、葱、海藻などを味噌を加えた出汁で煮込み、鶏…

司バラ焼き大衆食堂@十和田

以前から、司バラ焼き大衆食堂という店名をよく耳にする機会があった。仄聞するところによれば、「十和田バラ焼きゼミナール」という市民団体が十和田市の名物・バラ焼きを通じて町おこしの活動を行っており、そのアンテナショップとして知られるのがこの大…

魚喰いの大間んぞく@大間

下北半島をドライブすることになり、本州最北端・大間の碑まで辿り着く。早朝にもかかわらず、既に数名の先客がおり、記念写真を撮っていた。自分たちも、せっかくなので真似してみることに。といいつつ、じつは、「記念写真」というのが、(風景と人物を同…

遠野の産直にて

2週間ぶりの休み。職場でお世話になっているT庁の方(仮にT氏とする)をお誘いし、遠野までドライブする。あいにく大雪の日で、恐るおそる凍結した路面を走る。T氏は窓から車を眺めながら、「このあたりは皆スタッドレスですね、都会ではスタッドレスなんて…

お城山クラフトフェア@横手

すっかり忘れていたのですが、10月初めに横手のクラフトフェアに行ってきました。 クラフト好きの知人から誘いをうけて行ってきたのですが、恥ずかしながらこういうイベントが毎年行われているとは知りませんでした。2010年から毎年開催されているらしく、な…

海沿いの定食屋のかつ丼

海沿いに、ぽつんと建っている年季の入った建物がある。1階は畜産会社の事務所になっていて、2階が定食屋である。店内に入ると、先客はいなかった。ランチはかつ丼定食かローストビーフ定食の2種類あり、知人がかつ丼を頼んだので私もあやかった。 700円…

伊藤整『日本文壇史16―大逆事件前後』

久しぶりに1日丸ごと休みだったので、スコーンを作ってみたりした。近くに住んでいる従妹の家に行く用事があったので、その従妹に差し入れすることに。従妹は高校で教鞭を執っているのだけれど、20代後半の女性の部屋とは思えないほどメカメカしている。何…

樋口毅宏『民宿雪国』

何でもいいのでできるだけブログを更新したいと考えているものの、それなりに多忙で趣味に没頭できる時間もなく、話題に乏しいのが現実である。 昨日も一日仕事していたが、殊に日曜日の今日は忙しかった。早朝からいろいろイベントがあって出勤しなければな…

月の輪@紫波

肌寒くなってきたのに、なぜか季節外れのジェラートを食べることに。酒粕×クリームチーズが半々ずつ、しかも伝統ある酒造が作った商品とあってかなり濃厚。残念ながら、寒すぎたのもあって最後まで食べきることができなかった。 おもえば、今夏は全くアイス…

Backstube Zopf@松戸

ハード系のパンとの出逢いは、小学生の頃だった。東京の親戚が買ってきたバゲットをトーストしてバターを塗って食べたところ、余りの美味しさに衝撃を受けた。やや焦げめのクラスト、もっちりしっとりとして弾力のあるクラム、鼻から抜けるバターの芳醇な香…

中勘助『蜜蜂・余生』

休日にビアガーデンで頼んだ、白身魚フライ付きのカレー。カレーと白身魚のフライの組み合わせは初。 白身魚にスプーンを入れると衣はサクッとして、身はふっくらとして柔らかく、ほんのりと甘味も感じる。肉よりも上品で、海の香りも広がるので、個人的に肉…

薩摩芋餅、立食いそば

職場の近くに、若い女性が切盛りしている小さなカフェがある。珈琲などの飲み物やロコモコなどのランチだけでなく、なぜかお餅や雑煮にも力を入れている。 新メニューに薩摩芋のお餅というのがあったので、試しに注文してみる。驚いたのは、たれがしょうゆ味…

河久弥恵子『コンクリートと高さと人達』

9月末ですが、残暑ですね。1か月前に逆戻りしたかのようです。喫茶店のテラスの噴水が涼しげだったので、撮ってみました。 *** 最近読んだ本のなかで感銘を受けたのが、河久弥恵子『コンクリートと高さと人達』(深夜叢書社、1973年)。四十余年も前と…

飛島のいか塩辛

塩辛い、というのが飛島の塩辛を初めて食した時の第一印象。あまりの塩辛さに、酸味のある梅干を食べた時のように口が窄んでしまった。何だこれは、世の中にこんなに塩辛い食べ物が存在するのか、という驚きで呆然とし、箸が進まなかった。 ある日、絹ごし豆…

村田沙耶香『コンビニ人間』

久しぶりに、神保町のミロンガ・ヌオーバを訪ねた。学生の頃、神保町でバイトしていたが、甘い蜜に引寄せられるように、ミロンガの入口扉をよく開けた。学生の身分にしては敷居が高かったが、重厚な扉を開けた先にひろがる、タンゴの流れる店内の仄暗い雰囲…

橋野食堂@釜石

どこまでも素朴なラーメンである、――釜石ラーメンを食べるとそのように感じさせられる。 「釜石ラーメン」は、透き通ったスープと極細縮れ麺が特徴といわれる。最近は、カップ麺化されるなど商業的な動きも広まっているが、東北地方の人々がイメージする「中…

煮干しの楽観@立川

山梨滞在の帰りに、ホリデー快速富士山号に乗車した。土休日のみ運行されており、河口湖駅から新宿駅までを乗換えなしで移動できるので非常に便利。今回、河口湖駅から乗車し、本来は新宿で降りるべきだったが、あえて立川で降りた。約2年ぶりに、楽観(青…

蓮實重彦『伯爵夫人』

図書館からの借用なので、一切身銭を切っておらず恐縮である。本作『伯爵夫人』は、「陥没地帯」「オペラ・オペラシオネル」に次ぐ3作目の小説である。「オペラ・オペラシオネル」が1994年12月に刊行されたことを考えると、概ね22年もの歳月を隔てたことに…

安田浩一『ヘイトスピーチ 「愛国者たちの憎悪と暴力」』

本日は、東京都知事選挙の投開票日である。東京都民でない私に選挙権はなく門外漢であるが、全候補者21人の公約に一通り目を通した上で、選挙活動の様子を映像等で追った。(だが、どのように具体的に施策を展開し、都政を変えていくのかを提示している候補…

餃子の湯気

――餃子とビール。この組み合わせで晩酌をすることが、休日の愉しみになっている。 夕方、贔屓にしている店に餃子を取りに伺うと、既に餃子を袋に包んで待っていてくれた。焼きたてで熱いから火傷しないでね、と店主が丁寧に声掛けしてくれる。ビニール袋を持…